認定NPO法人とくしまコウノトリ基金

観察カメラ

ひなも羽の手入れ

くちばしで羽毛を整えることは、鳥にとっては体の保温や飛翔に関わるとても大事な作業です。
映像では、3週齢を過ぎたひなが、親鳥(あさひ;J0480メス)羽づくろいを真似るように、しきりに胸の辺りの羽毛をくちばしでハミハミしています。
朝日を浴びているため、白い羽毛が金色に染まっています。

巣に9羽が接近

4月11日から20日までの10日間に26羽のコウノトリが確認されるなど、鳴門市周辺にはたくさんのコウノトリが飛来しています。
今日、鳴門板東ペアが子育てをしている巣の上空に少なくとも9羽が接近しました。ひなが成長し、最近は短時間ながら巣を空けることもある鳴門板東ペアですが、この時は巣を離れていたあさひ(J0480メス)も巣に緊急帰還し、ゆうひ(J0044オス)とともに激しくクラッタリングをして警戒態勢をとりました。

ひな成長。親鳥が短時間ながら巣を離れる。

ひなは順調に育っているようです。産卵して以来、親鳥は巣を空けることはありませんが、今日は親鳥が短時間ながら巣を離れました。映像では巣にいたあさひ(J0480メス)が巣を出ていき、次の映像で戻ってくるまで約9分間。
離れたと言っても、巣の足もとの田んぼや農道を歩いて採餌していて、巣に直ぐに戻れるところにいました。

ひな3羽

孵化推定後1週間。ひなの姿は時々見えるものの、何羽なのか分からなかったのですが、今日は少なくとも3羽いることを確認できました。
映像は、あさひ(J0480メス)がひなに餌を与える場面。画面左上の時間表示で15:08:17〜18、ほんの一瞬ですが、頭をもたげるひなが3羽見えます。

吐き出し行動

本日、ゆうひ(J0044オス)による最初の吐き出し行動を確認しました。(1つ目の映像)
その後、あさひ(J0480メス)の吐き出しと食べ戻し(吐き出した餌のうち雛が食べきれない物を食べること)も確認されました。(2つ目の映像)
これにより、今日までに孵化したと推定しました。
また吐き出し行動の前には、卵の殻と思われるものを巣外へ捨てる行動も見られました。(3つ目の映像)

(J0044オス)による吐き出し

順調に抱卵進む

鳴門板東ペアは、侵入コウノトリのほかトビやカラスの邪魔にも負けず、順調に抱卵を続けています。本格抱卵に入ってから、ペアが抱卵姿勢をとっている時間の割合は調査時間の94%から98%を維持しています。
このまま無事に抱卵が進むと、今週後半には孵化が見込まれます。
映像は、あさひ(J0480メス)とゆうひ(J0044オス)の抱卵交代の様子です。

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