風切羽(かざきりばね)が生える
ひなは、まだほぼ全身が白い羽毛で覆われているものの、翼には飛翔に使う風切羽が目立つようになって来ました。
映像では、一番小さなひなが、立ち上がって後ろ向きに巣の縁近くへ移動して、ぴゅっと排便。小さな翼の黒い縁取りのようなのが、伸び始めた風切羽です。
ひなは、まだほぼ全身が白い羽毛で覆われているものの、翼には飛翔に使う風切羽が目立つようになって来ました。
映像では、一番小さなひなが、立ち上がって後ろ向きに巣の縁近くへ移動して、ぴゅっと排便。小さな翼の黒い縁取りのようなのが、伸び始めた風切羽です。
昨日までは親鳥が巣を空けるのは2回まででごく短時間でしたが、今日は朝7時台から日没までに9回、計100分を超えました。それだけ、ひなが成長したあかしです。
映像では、オス親が巣を出ると、巣には寄り添うひな3羽のみ。親鳥はこの日最長の28分もの間、巣を留守にしましたが、すぐ近くで採餌しているようです。
昨日の猛烈な風と冷たい雨で、いちばん小さなひなが大丈夫か少し心配はありましたが、元気な姿を見せました。
映像の前半、オス親が餌の吐き出しを始めると、白い頭が3つ確認できます。
また、おそらく風速20mを超える暴風に襲われた巣も、大した損傷はなく無事でした。
今日は、猛烈な西風と冬のように冷たい雨に、親子は終日晒されました。
おまけに、しつこく巣にまとわりつく侵入個体。
映像では、ペアで侵入個体を警戒しますが、強風にふらついています。そんな中、映像の最後の方(画面左上の時刻で11:52:54)では、ひながちゃんと風下に向かって排便し、それにびっくりしたかのようにメス親が飛び立ちます。
産卵を推定した2月23日以降、確認できる範囲では親鳥が巣を空けた時間は皆無。つまり、カラスやトビ、ほかのコウノトリなどの外敵から卵や幼いひなを守るため、一瞬たりとも巣を空けることはありませんでした。
今日は巣の守りをオス親からメス親へ引き継ぐ際に、3秒間だけですが巣が空になりました。
オス親は4時間余りもメスの帰りを待ち空腹だったのでしょうが、ひなが2週齢に達したこともあるのかも知れません。
ひなは順調に育っているようです。今日は、1羽のひなが巣の外へ排便をするのが見られました(映像画面の時刻で8:30:51頃)。まだ巣の縁まで出て来られませんが、巣外まで勢い良く飛ばせるようになりました。
午後には、一瞬ですが親子5羽が同時(13:40:56頃)にカメラに収まりました。