認定NPO法人とくしまコウノトリ基金

観察カメラ

2023年大晦日のゆうひ

巣に戻る回数が少ない最近の鳴門板東ペアですが、大晦日にゆうひ(J0044オス)が5分ほど巣に滞在しました。
2023年は本州などからのコウノトリの飛来数がますます増え、巣の周辺への飛来数も増加の一途。追い払いに躍起だった鳴門板東ペアも、最近は対応疲れの様子です。
しかし、もうベテランの鳴門板東ペアですので周囲の騒動に負けず、年が明けると徐々に繁殖モードに入っていくことでしょう。

巣に滞在するゆうひ 2023年大晦日

ゆうひが巣材を搬入

鳴門板東ペアのゆうひ(J0044オス)が巣材を巣へ運び入れました。
と言ってもこの1回だけで、まだまだ本格的な巣作りの開始というのではありません。
しかし、ひなたちが巣立ってからメンテナンスをしていない巣がやせて小さくなってきたのを気にし出したのかも知れません。

巣に接近する群れに警戒

10月に入って、本州から40羽を超えるコウノトリが飛来、滞在しています。※徳島に滞在のコウノトリリスト参照
巣の周辺にも10羽を超える群れが常駐するようになっています。
今朝はこの群れが巣のすぐ近くに接近したため、鳴門板東ペアが巣に戻って警戒態勢をとりました。
映像ではペアのほかには1羽しか映っていませんが、10羽ほどが巣の近くの電柱にとまったり飛び回ったりして、ペアの警戒行動は25分ほど続きました。

ペアで巣に滞在

台風や強い雨で少しやせ細った巣ですが、十分に形をとどめています。
鳴門板東ペアは時々巣に戻って来ます。
映像では、巣に接近する他のコウノトリに反応したのか、2羽で巣に戻ると警戒態勢をとりますが、すぐに警戒を解き、素繕いの仕草や羽繕いを始めます。

台風直前の巣とペア

台風7号の接近で風が強まりつつあり、雨も降り始めました。
巣材補給をしなくなっている巣は、少しずつ痩せてきていますが、まだしっかり形をとどめています。
鳴門板東ペアは、あさひ(J0480メス)が12時に巣に戻ると16分後にはゆうひ(J0044オス)も巣に入りますが、いずれも巣材は持ち込みません。
それでも、巣を補修するような仕草はしているので、気にとめてはいるようです。
あさひは、この後4時間ほど巣にとどまりました。

台風7号が近づく巣の上の鳴門板東ペア

親鳥1羽で巣に滞在

3羽の幼鳥は7月10日を最後に姿が見えなくなり、昨日になって、はる(J0509メス)が豊岡市で観察されたとの情報がありました。
どうやら3羽とも7月10日か11日には徳島県から出て行ったものと思われます。
幼鳥がいなくなると親鳥も巣に戻ることがほとんどなくなりましたが、今日はゆうひ(J0044オス)が夕方近くになって巣に戻り、30分ほど滞在して出て行きました。幼鳥の面倒をよく見る父親のゆうひ、心なしか寂しげに見えます。

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