認定NPO法人とくしまコウノトリ基金

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ストークの会(徳島大学学生による研究発表)を行いました

暑い時期は外での作業は難しいので、真夏の間のクレイドルの活動として、以前開催していたお話会「ストークの会」を開催することにしました。

今回は、徳島大学 生態系管理工学研究室の平松隼人さん、宝積友也さんに、研究発表をしていただきました。

平松さんからは、「徳島県鳴門市の蓮田におけるアメリカザリガニの生息環境解析」と題して、アメリカザリガニの分布とレンコンへの被害調査について説明していただきました。
調査した結果、水深が深く、植物に覆われている割合が高く、コンクリートの畦の割合が低いところにアメリカザリガニが多くいることがわかったそうです。
整備しているビオトープは、この条件にぴったりなので、アメリカザリガニがたくさんいるかもしれません。
ただ増えるだけでは畦に穴をあけて水が漏れたり困ることも増えますが、コウノトリや他の生きものが食べてくれるといいなと思います。

宝積さんからは、「鳴門市の水路網におけるタナゴ類の生息環境解析」と題して、水路の護岸タイプとタナゴ類の生息数の関係について説明していただきました。
調査した結果、水路の護岸が土や石積みといった自然護岸だったり、コンクリート護岸でも底に泥や礫が堆積しているところにタナゴ類がいることがわかったそうです。
捕獲した数は、圧倒的に外来種のタイリクバラタナゴやコウライモロコが多い結果となっていました。
在来種にとっては生息しやすい環境が減るなか、外来種に食べられたり、住処や餌の取り合いもあって、どんどん暮らしにくい環境になっているんだろうなと思いました。

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