認定NPO法人とくしまコウノトリ基金

活動&いきもの情報

ストークの会(テーマ:田んぼの機能といきもの)を行いました

今回は、田んぼがもつさまざまな機能と、そこにすむいきものについて、 徳島大学 生態系管理工学研究室の 河口洋一准教授にお話を伺いました。

田んぼでは、人が稲作をしたり、いきものが住みかや餌場として利用しています。
それだけではなく、雨が降った時には水を溜めることで、川の増水を防止・軽減する機能があり、「田んぼダム」として注目されていると説明がありました。
そして、水があることで気温上昇を抑える効果もあるそうです。
大谷ベースを吹き抜ける風が街より涼しいのは、水田に囲まれているからですね。
また、農業が継続されることで、水路や畦がメンテナンスされ、土砂崩れが起きにくくなったり、地下水の水量が保たれたりと、防災の役割があることも教えていただきました。
地域で農業が続いていくことの重要性を、再認識できました。

コウノトリが住むエリアは、大雨が降った際には川から田んぼへ水が入ってきたり、一面が水浸しになることもあります。
川や農地が整備され、このような場所が減るなかで、ここを好んで住むいきものにとっては、とても貴重な生息場所となっているそうです。
希少種の動植物がたくさん残っているそうですが、外来種も多いエリアだそう。
しかも、侵略的外来種という、外来種の中でも特に地域の自然環境に大きな影響を与え、生物多様性を脅かすおそれのあるものも何種類もいるそうです。

整備しているビオトープでも、在来種や希少種だけでなく外来種もたくさん住んでいます。
在来種や希少種だけ増やしたり、外来種を駆除することは難しいですが、できるだけ外来種が増えないような工夫をしていきたいと思いました。

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