水生動物を増やすプロジェクト(1) 産卵床
魚道が設置できないビオトープやレンコン畑、イネの田んぼなどに、コウノトリの餌になる魚や両生類、昆虫を増やすための調査や実証実験を行っています。
今年は5月から、フナなどの魚を増やすために「産卵床」を使った実験を始めました。シュロの皮の繊維で産卵床を作り、用水路に設置。産卵を確認したらビオトープや水田に入れ、孵化させようと言うものです。
今年は、産卵床に魚が産卵してくれるかどうか、卵は孵化するかどうか、孵化した魚は何なのか、などを調べることにしました。
結果、産卵床に産卵を確認し、水槽で孵化させることができ、卵はフナ属のものだと分かりました。
一方、産卵しても孵化しない未受精卵も多いことが分かりました。
得られた卵や稚魚は、ビオトープなどに放流しました。
来年は、産卵床の設置時期を早め、コイなどの別の魚が産卵するかどうかも調べる予定です。
*この活動は「トヨタ環境活動助成プログラム」の支援を受けています*